宅地擁壁技術協会四国支部 技術研修会
宅地擁壁技術協会四国支部 技術研修会に参加してきました。
熊本県(阿蘇市・益城町)における被災状況の視察
左写真は断層部の地盤沈下の様子です。
縦数メートル・横数十メートルという範囲で大きく沈下したため、断層上の家屋は倒壊しかけていました(半分浮き上がった状態に)。また、用水路は切断されているので導水を別で確保し、道路はいまだに通行できませんでした。
右写真は熊本城の写真です。
現在内部には入れない為外周からの視察になりましたが、石垣の崩れている状況を何カ所か見ることができました。このほかにも益城町内の河川擁壁が地すべりを起こして倒壊している様子なども確認できました。空石>練石>間知>重力式・L型擁壁という順に被害が大きく、L型擁壁の耐震性を実感できました。
被災宅地危険度判定業務とは
被災宅地危険度判定業務とは、被災時の家屋倒壊等の危険度について必要な講習を受けて国または都道府県単位で登録されている判定士が、大地震等による災害発生時において、家屋や道路・地域等の被災状況を調査し、危険度を判定し、以降の2次被害に備える業務のことです。
上写真の様に被災宅地に張り紙が貼ってあるのを見たことがある方もいるのではないでしょうか?
最近では愛媛県において一般の企業(宅地業務に携わる業務)向けにも判定士講習の募集がされていました。県職員・市町村役場向けの募集は目にしますが、一般にも間口が広げられる傾向に近年あるようなので、皆さんも講習を受けられてはいかがでしょうか?